小学校の頃の運動会で
皆さんの印象に残っている競技は
どんなものでしょう?
リレーや騎馬戦などの花形だったり、
綱引きや大縄などのクラスで行うものを
思い出す方もいるでしょう。
全体種目では玉入れはどうでしょう?
どこの学校でも
序盤に行われることが多いと思います。
開会式後なだけあって、
熱気溢れた雰囲気ですよね。
勢いそのままに大量得点できれば、
大きく差をつけることができる種目です。
今回はそんな運動会の玉入れについて
ご紹介します。
目次
運動会の玉入れの由来

そもそも運動会の起源として
明治まで遡ります。
当時の学校は町や村の協力で校舎が建てられましたが、
グラウンドまではありませんでした。
敷地的な問題もあったようで、
体育の授業は神社の境内で行われたそうです。
そして神社での祭礼の時に
「体育」を披露する機会ができ、
運動会や体育祭となったのです。
祭礼と体育が合わさったものなので、
神社要素に偏る種目もでてきます。
そういった神事が由来の
種目のひとつが玉入れです。
玉入れは
稲穂が実をつけ頭を垂れている姿を表しています。
ちなみに他は
騎馬戦、棒倒し、綱引きもです。
運動会の定番の競技が
神社と関係があるなんて
とても意外ですね。
玉入れのルールとは?

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運動会の玉入れでは
指定時間内に多くの玉をカゴにいれた方の勝ち
と言うのは皆さん経験済みかと思います。
それ以外に玉入れは「アジャタ」という名前で
公式競技となっていることはご存知でしょうか?
平成2年に全日本玉入れ選手権が初めて行われました。
開催地が北海道和寒町というのが意外性があって驚きです。
その後も全日本玉入れ協会が設立され
公式ルールが制定されるなど、
実は北海道は玉入れとゆかりのある場所のようです。
さらにアジャタの道具にも深く関わってきます。
まずカゴの高さが4m12㎝とはんぱですが
最低気温記録のマイナス41,2℃から、
カゴの直径、深さは共に44㎝で
和寒町の北緯44度からきています。
力の入れよう、郷土愛を感じますね。
そして運動会の玉入れとは
違ってくるルールの方が、
時間制ではなく
100個の玉を早く入れたチームの勝ちとなります。
さらに見た目も大きく変わって、
カゴから6mの円がコートとなり
6名で行われます。
一番最後に入れなければいけない
玉が決まっていたり、運動会の玉入れが
より競技らしくなっています。
玉入れの種類

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カゴが固定されている場合
運動会の玉入れでは
高さが180㎝から300㎝のカゴが
一般的に使われます。
他にも
5m〜10m離れた地点のカゴに
ボールを投げ入れていくものや、
カラーボールを色分けされたカゴに入れる
珍しい玉入れの種類もあるようです。
また、玉入れと似た競技として
「鈴割り」というのもありますね。
カゴが動く場合
「追い入れボール」と呼ばれる動く玉入れは、
鬼ごっこの要素が加わったものです。
こちらも新しい玉入れのスタイルで
運動会ではぐっと盛り上がります。
こちらはカゴを代用すれば
手軽にできる運動なので、
デイサービスなどで
お年寄りにも楽しまれています。
運動会の玉入れでの投げるコツ

皆さんはどのような投げ方で玉入れを行いますか?
野球のように片手で投げる人が多いと思います。
しかし結局カゴに届かず、
どこにいったかわからなくなってしまいますよね。
玉入れで投げる際のコツは
簡単にいってしまえば
バスケの要領です。
ゴール下からのシュートが
一番成功率が高いですよね。
同じ理屈で玉入れもカゴの真下近く、
2、3歩下がった地点から真上に投げる感覚が大切です。
遠くから手首を使って入れようとするのは
効率が悪いのでやめましょう。
また小学校低学年や身長の低い子供は
真下から下投げで狙うことをおすすめします。
投げ方は、玉を顔の前で構え
手首を固定したまままっすぐ押し出す感じです。
カゴへの目線と投げ入れる手の動きを
同じ一直線上にするイメージを持ってください。
運動会の玉入れで効率的な入れ方

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運動会の玉入れは時間に限りがありますし、
使える玉の数も多いです。
なので一人がいかに多くの玉を入れられるかが
玉入れの勝負の分かれ目になってきます。
つまりまとめて投げ入れられたら
大量得点に直結するのです。
しかし正しい投げ方を目指しても、
空中でバラバラになってしまうでしょう。
いくつもの玉を持つのはそれだけでも難しく
カゴに入れるにはコツが必要となります。
まず手で三角形を作ります。
両手のひらの付け根を合わせ、
お花のような形です。
手と手の間に4個〜6個の玉を
逆三角形の形になるように積みます。
一番下の手の付け根よりに1個、
その上に2個、最後に3個といった感じです。
あとはそのまま上記の投げ方でカゴを狙うだけです。
この持ち方に慣れるのに
時間が必要となってくるので
さっと構えられるよう練習してください。
運動会の玉入れではグループで協力

個人での玉入れの方法はご紹介した通りです。
しかしせっかくの運動会なので、
チームで協力すれば、団結も深まり
さらに得点アップも狙えます。
基本的には個人のやり方と同じですが、
チームプレイの玉入れは役割分担をします。
シンプルに
玉を投げる人
玉を渡す人
玉を集める人
の3種類です。
玉を投げる人はバスケが得意な人や
経験者で高身長だと安心ですね。
運動会当日は賑わいの中投げるので
集中力も必要となります。
玉を渡す人は
投げる人のそばで待機し、
三角形の持ち方ができるよう
4個〜6個をまとめて投げる人に渡します。
玉を集める人は
一番忙しいかもしれません。
周辺に散らばっている玉や
カゴから外れて落ちた玉を拾うので
ずっと動いていることになります。
せっかくの役割分担をしても
玉が外れるのを待ってはロスとなってしまうので
目線は地面に落として探す方が
効率良く集められるでしょう。
3つのポジションに分かれましたが、
玉を投げる人も玉を渡す人も
カゴのすぐ近くが自分のエリアとなります。
集める人だけ臨機応変さは加わりますが、
基本的には誰もカゴから遠く離れないように
気をつけてくださいね。
またカゴが動くタイプの玉入れの場合、
カゴを背負う相手チームや先生などが
入れられないように逃げ回るので
難易度が上がってしまいます。
なのでカゴ係が動けなくなるよう
誘導すれば勝負しやすくなります。
カゴ係が動けるエリアが決まっている場合は、
端に追い込むよう挟み撃ちしましょう。
スペースさえ無くしてしまえば
一気に投げ入れられます。
カゴ係が動けるスペースが決まっていない場合も、
できるだけ周りを取り囲むように近づいていき
一斉に投げ入れましょう。
カゴ係は見えずらい後ろに意識を集中しているので
意外と正面から投げ入れることもできます。
どちらにしても
カゴから離れないことが重要になるので
追い入れボールの場合は
足の速い人がキーマンになります。
運動会の玉入れに練習方法

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チーム全体での練習は必須です。
運動会本番と同じ高さ、大きさの用具を
使って練習してください。
まずは3つの役割のグループ決めをし、
それぞれの動きを覚えるようにしましょう。
互いにやることは限られているので、
焦らずスムーズな連携を目指してください。
またバスケ経験者などがいない場合は、
カゴの位置が高く感じるかもしれません。
まずはカゴより高く玉を投げられるように練習すれば
得点力が変わってきますよ。
また、玉を投げる人たちは
合図で息を合わせて一斉に投げ入れる
練習もしてみてはいかがでしょう。
大会で用いられる本格的なやり方なので
効果が得られるかと思います。
運動会の玉入れに使えるおすすめ商品
高さ調節玉入れカゴ
運動会本番の用具が使えないとしても、
高さ調節可能なカゴで対応できます。
学校向けのスポーツ器具を作っている
メーカーなので安全性もばっちりです。
さいごに


運動会の玉入れのコツはいかがでしたか?
チーム戦として取り組むのは
これまでと違った楽しさがあると思います。
運動会の序盤で大きく点差をつけて
盛り上げてくださいね。