熊野本宮大社をご存知ですか?
まずは熊野本宮大社を紹介した
動画をご覧ください。
こちらの3分53秒くらいに
紹介されているご本殿が
なかなかいい感じですね。
和歌山県田辺市に位置し
全国に3,000社以上もある
熊野神社の総本宮である
格式の高い神社です。
熊野本宮大社は
同じく和歌山県南部にある
熊野速玉大社
熊野那智大社と併せ
熊野三山と呼ばれています。
熊野とは
和歌山県の南部から
三重県の南部を指す地域を言い
熊野三山へお参りする道が
あの有名な世界遺産
熊野古道です。
平安時代末期頃より
熊野は浄土の入り口と言われ
多くの皇族や貴族が
お参りするようになり
浄土へ行って帰ってくる事は
死からの再生を意味する事から
熊野三山は
よみがえりの聖地と呼ばれて
いるそうです。
今回は
そんな熊野三山の一つである
熊野本宮大社について
ご紹介したいと思います。
気になるお守りの種類や
ご利益についても
調べてみました。
熊野本宮大社のお守りの種類
熊野本宮大社を歩いていると
あらゆる場所で
三本足の鳥をあしらった
マークに出会います。
これは
神の使いの鳥と言われる
八咫烏(やたがらす)です。
八咫烏は
日本書記・古事記に登場する鳥で
神武天皇の半生を描いた
神武東征という物語の中で
神武天皇が
熊野に到着した際に
八咫烏が
奈良まで道案内をしたという
エピソードが残されています。
そのことから
導きの神鳥として
信仰されるようになりました。
そのため熊野本宮大社では
八咫烏があしらわれた
お守りが豊富です。
種類をご紹介すると
和の守、お守り、八咫烏牛王扇
八咫烏ツゲ導き守
八咫烏ストラップ守
サッカー守、再生守
本宮勝守、鬼門札
産守などです。
サッカー守には
日本サッカー協会の
マークである
八咫烏が描かれています。
熊野本宮大社のお守りのご利益
では、次に
熊野本宮大社の
お守りのご利益について
いくつかのお守りをピックアップして
ご紹介しましょう。
和の守(わのおまもり)は
道の世界遺産である
熊野古道とスペインの
サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼道
をモチーフに
道のつながりによる
世界中の人々の和合の願いが
込められています。
デザインを有名漫画家が
担当しており
とても話題性のある
人気のお守りです。
そこに込められた祈りの
スケールはとても大きく
家族や友人など
身近な人間関係から
ひいては世界中の人々が
地球に生きる人類の一員として
ともに平和への歩みを進められるように
との思いが込められています。
次にご紹介したいのが
再生守です。
このお守りは
長年大神様を守ってきた
御社殿の檜皮を再生して
作られたもので
大神様の御霊が宿っていると
言われています。
財布や鞄に入れて
常に持ち歩くとよいお守りで
いのちの甦りの出発点となることが
お祈りされています。
本宮勝守は
素戔嗚尊の力を借りて
自分自身に勝つための
お守りです。
産守は
全てを生み出す
命のお守りです。
素戔嗚尊の母神である
伊邪那美命の力を受け
安産、子孫繁栄のご利益も
あります。
ここでは一部だけを
ご紹介しましたが
その他にも
熊野本宮大社には
家庭円満や夫婦和合
延命長寿、交通安全などの
ご利益があるそうです。
熊野本宮大社へのアクセス
熊野本宮大社は
近くに駅がなく
少しアクセスし辛い場所にあります。
そのため
自家用車かバスの利用が
一般的です。
バス利用の場合は
紀伊田辺駅から
明光バス又は龍神バスで
本宮大社前まで
約120分。
新宮駅から
熊野交通・奈良交通のバスで
本宮大社前まで約90分。
南紀白浜空港より
明光バス、快速熊野古道号で
本宮大社前まで
約140分。
自家用車利用の場合
京阪神方面からは
紀勢自動車道、上富田ICより
国道42号線、311号線
168号線等を利用して
熊野本宮大社へ。
上富田ICからは
約65km、約1時間15分です。
名古屋方面からは
紀勢自動車道、熊野大泊ICから
国道42号線、国道168号線を
経由して熊野本宮大社へ。
熊野大泊ICからは
約63km、約1時間30分です。
熊野本宮大社には
約20台が駐車できる
無料駐車場があります。
バスでの移動には
長時間が必要となりますので
乗り遅れなどのないように
前もって下調べをしていく事が
大切です。
また、レンタカーを利用するのも
おすすめです。
熊野本宮大社の初詣の渋滞情報について

熊野本宮大社の
初詣時の人出は
約28万人とも言われ
和歌山県で1,2を争う
人気の初詣スポットです。
中でもやはり
大晦日から三が日にかけての
参拝客が非常に多く
周辺は大渋滞を起こします。
また、元旦の午前2時からは
開寅祭(あけとらさい)が行われます。
これは
午前2時から午前4時までの
2時間の間だけ
熊野本宮大社の全社殿が
御開帳されるという
特別な行事です。
1年に1度だけの
特別な時間ということもあり
この開寅祭を皮切りに
初詣客が多く訪れ始めます。
熊野本宮大社の駐車場は
初詣期間中は利用出来なくなる
そうですが
例年通りでいけば
熊野川の河川敷に
約400台が駐車できる
臨時の駐車場が
用意されるようです。
ピークの時間帯になると
臨時駐車場へ続く道路に
2km以上もの交通渋滞ができるという
情報もあります。
体調などに注意して
時間に余裕を持つことが
大切ですね。
熊野本宮大社周辺の観光スポット
熊野本宮大社は
少しアクセスし辛い場所に
あるのですが
大社を取り巻く神聖な雰囲気は
とても神秘的で
聖地としての風格を感じられる
素晴らしい場所です。
ここでは
そんな熊野本宮大社周辺の
観光スポットについて
ご紹介したいと思います。
熊野本宮大社への参拝を
語るにあたり
絶対に外せないのが
熊野古道です。
言わずと知れた
世界遺産ですね。
先にもご紹介しましたが
熊野古道は
熊野本堂大社を含む
熊野三山への参拝道の
総称です。
古く熊野三山への信仰が
高まった頃
地位を問わず庶民に至るまでの
多くの人々が
熊野を参詣したと言い
その様子は
蟻の熊野詣と例えられるほど
だったそうです。
そんな人々の参詣道として
利用されていたのが
この熊野参詣道とされ
複数ある道のいくつかが
世界遺産として登録されました。
中でも
田辺から熊野本宮大社へ続く
中辺路(なかへち)というルートは
最も多くの参詣客が
歩いたと言われています。
道のりが険しく大変なルートも
ありますが
中には、初心者でも
歩きやすいルートもあるそうです。
熊野の歴史を感じながら
森の中の古い石畳を歩く。
熊野古道は
誰もが一度は歩いてみたい
場所です。
とは言え
熊野古道を制覇するのは
とても難しいことなので
ほんの少しだけ歩いて
その雰囲気を味わう。という方も
多いようです。
また、熊野本宮大社鳥居の
向かい側にある
世界遺産熊野本宮館も
オススメのスポットです。
木の香り漂う
木造平屋建ての立派な建物は
景観を損ねることなく
周囲に馴染んでいて素晴らしいです。
簡単に言うと
観光案内所と言った感じですが
施設内には
本宮関連の展示や
世界遺産展示などがあり
熊野について学ぶことができます。
トイレや無料駐車場も
完備されているので
観光案内以外に
バスの待ち時間にも
利用しやすいスポットです。
また、熊野本宮大社から
約3.1kmの場所にある
川湯温泉もオススメです。
川底から温泉が湧いている
全国的にも珍しい温泉です。
夏には
川遊びで冷えた体を
温めることができ
冬には
大露天風呂”仙人風呂”を
楽しむことができます。
仙人風呂とは
大塔川の清流をせき止め
川底から湧き出る
約73度の源泉と合わせて作る
まさに自然をそのまま生かした
露天風呂です。
周囲は
簡単な囲いがされているだけなので
開放感は抜群。
美しい山々や星空を眺めながら
入浴できる贅沢な温泉です。
毎年12月から2月末まで
利用することができ
今では、川湯温泉の
冬の風物詩となっているそうです。
参拝や世界遺産巡りの
疲れを癒すのに
ぴったりのスポットです。
その他にも
熊野本宮大社周辺には
数々の温泉や観光名所が
あります。
熊野本宮大社を含めた
熊野三山を巡るのも
おすすめです。
最後に
いかがでしたか?
熊野本宮大社は
聖地の雰囲気が漂う
とても神秘的な場所ですね。
シンボルである
八咫烏もユニークで
その由縁を辿ると
そこに残る伝説に
ワクワクします。
熊野本宮大社は
けしてアクセスの良い場所では
ありませんが
大社を取り巻く周辺の自然が持つ
神秘的な雰囲気を考えると
それすら魅力に感じます。
熊野本宮大社は
ぜひ一度訪れてみたい
神社です。
実は間違ってるかも?正しい神社参拝を知っていますか?

