神田祭をご存知ですか?
まずはこちらの動画をご覧ください。
神田祭の神輿が秋葉原に集結した場面です。
29秒から神輿のアップが
あります。とても勇壮ですね。
神田祭は
東京都千代田区の
神田明神で行われる
お祭りです。
神田明神は
江戸に鎮座して
1300年近くの歴史を持つ
由緒ある古社です。
江戸時代には
江戸の総鎮守として
将軍から庶民に至るまでの
全てを守護し
現在も尚
東京都の108の町々の
総氏神様として
首都東京を守り続けています。
神田祭は
そんな地元の人々に
親しまれ続ける神田明神が
2年に一度、5月に行っている
日本でも有名なお祭りです。
今回は
そんな神田祭について
ご紹介したいと思います。
神輿の数やルート
穴場スポットなど
神田祭の見どころを
たくさん調べてみました。
神田祭とは?

神田祭は
山王祭、深川祭と並ぶ
江戸三大祭の一つです。
また、京都の祇園祭
大阪の天神祭と共に
日本三大祭の一つでもあります。
江戸幕府の庇護を受け
祭礼行列で城内を
練り歩くことを許され
将軍の上覧があったことから
江戸庶民から
天下祭とも称されるように
なりました。
例年の人出は
約300万人という
驚異の数字を記録しています。
今でこそ
日本でも有名な大祭となっている
神田祭ですが
実のところ
その起源ははっきりと
わかっていないようです。
神田明神の長い歴史の中で
いつから行われているのか。
大祭となったのは
江戸時代に入ってからですが
その前から祭りはあったようです。
神田祭は元々
多くの山車が出る祭りでしたが
明治時代に入り
山車の数は減少し
明治22年には
不景気や電線架線の影響から
山車が出されることが
なくなっていき
大正時代には
山車から
神社の神輿の渡御へと
変遷されていったそうです。
また、大正12年の
関東大震災では
たった1度しか渡御していない
神輿を焼失しています。
そのような
栄枯盛衰を経験しながら
長い年月をかけ
現在のような大祭に発展したのです。
神田祭は2年に一度
西暦でいう奇数年の5月に
本祭りが開催されています。
本祭の年には
7日間かけて
様々な祭事が行われ
中でも3日目の神幸祭(しんこうさい)と
4日目の神輿宮入(みこしみやいり)は
神田祭の2大イベントとして
注目されています。
また、本祭りのない偶数年を
陰祭といい
祭事として5月15日に
例大祭のみが行われています。
2018年である今年は
偶数年なので
陰祭の年でした。
来年2019年は
本祭の年であり
盛大な神田祭が
開催される予定です。
古くは江戸時代以前から
庶民に親しまれて続けてきた
地元の人々熱愛の
伝統の祭です。
神田祭の神輿の数は?

神田祭では
古くは天皇の乗り物と
されていた
鳳凰の飾りがついた神輿
鳳輦(ほうれん)を始めとし
数多くの神輿を見ることができます。
神幸祭では
3基の鳳輦が
行列の目玉となります。
また、神輿宮入には
大人神輿・子供神輿を合わせて
約200基にものぼる
氏子町会の町神輿が登場します。
町神輿はそれぞれに個性があり
その町の特色を物語っていて
見ていて飽きることがありません。
ある意味
神田祭の見どころ=神輿と言っても
過言でないくらい
その迫力ある姿を見に訪れる人が
多いようです。
神田祭の神輿のルートは?
神田祭で神輿を
見ることができるチャンスは
神幸祭と神輿宮入の2回です。
神幸祭は
5月15日の前の
一番近い土曜日に行われる
祭礼行列の行進の事で
108の氏子の町を
1日掛けて巡行します。
また、神輿宮入(みこしみやり)は
神幸祭の翌日の日曜日に
行われる
神輿の宮入りの事で
先程ご紹介した通り
大小合わせて約200基もの神輿が
途絶えることなく宮入りする
雄大なイベントです。
では、それぞれのイベントの
神輿のルートを説明しましょう。
神幸祭のルートは
8時に神田明神を出発し
10時30分頃、神田明神の旧跡地
大手町、将門塚に到着します。
その後
和泉公園、両国旧御仮屋を経由し
16時30分頃
日本橋三越・中央通りに到着します。
ここで、別ルートから巡行してきた
曳き物や仮装の一行と合流し
迫力ある大行列へと盛り上がっていきます。
そこから
秋葉原に17時30分頃
氏子町外神田地区を経由し
19時頃神田明神へと戻ります。
途中、将門塚で奉幣の儀
両国旧御仮屋で
昼御饌の儀が執り行われ
休憩や昼食の時間をはさみながら
実に11時間近く掛けて
氏子町を巡行します。
神田明神に到着してからは
神幸祭行列が
無事に巡行できた事の奉告と
感謝を込めた神事
着輦祭が執り行われます。
次に神輿宮入についてですが
神輿宮入では
各町内会の持つ神輿が
一斉に集結し
朝から夕方までかけて
神田明神大鳥居前から
順次宮入りしていきます。
宮入り後は
神輿が町へ繰り出し
威勢のよい掛け声と共に
町は熱気に包まれます。
宮入り後のルートは
14時30分頃に
駿河台下交差点へ、
15時15分頃に
小川町三丁目西町会神酒所を経由し
幸徳稲荷神社です。
このルートは
前回の本祭であった
2015年の情報を基に
作成しています。
多少の変更もあるかと思いますので
最新情報の更新を待って
チェックしてみて下さいね。
神田祭の穴場スポット

では、神田祭の
おすすめ穴場スポットを
ご紹介しましょう。
せっかく神田祭に行くなら
ぜひ見て頂きたいのは
やはり鳳輦や神輿の壮観な姿です。
神幸祭では
鳳輦・神輿の行列と
附け祭(つけまつり)は別のルートを巡行し
途中で合流します。
附け祭とは
曳き物と呼ばれる
巨大なはりぼての人形や
流行の衣装を身にまとった
踊り子などの行列の事です。
鳳輦・神輿と附け祭
どちらも見たい!という気持ちは
よくわかります。
ですが両方を追いかけて
移動したのでは
多くの客をかき分けながらの
大変な移動になってしまいます。
また、人混みに流されて
結局見られなかったという
残念な結果になってしまう事も。
そんな、両方見たい方の為に
おすすめなのが
日本橋三越前です。
ここは、16時30分頃に
双方の行列が合流する地点と
なっており
この場所に行って
待機しておけば
両方を見ることができる
穴場のスポットです。
但し、当日は
本当に凄まじい人の数なので
早めに行って場所を
確保しておくことを
おすすめします。
豪華絢爛な時代行列と
バラエティ豊かで
賑やかな附け祭の合流は
数千人とも言われる
大行列への進化の瞬間で
その迫力は圧巻です。
また、神田明神近くの
本郷通り周辺も
鳳輦・神輿や曳き物全てが
見られる
おすすめのスポットです。
また、行列が休憩や昼食をとる場所も
近くで神輿を見ることができる
穴場的なスポットです。
次に翌日の神輿宮入について。
神輿宮入の見どころと言えば
やはり町神輿たちの宮入ですよね。
神田明神大鳥居前では
大小合わせて約200基にも上る
町神輿が次々と宮入りし
周辺は凄い熱気に包まれます。
前日の神幸祭に続き
凄い人出が予想されるので
大混雑は必至です。
宮入り後の
穴場スポットとしては
秋葉原中央通りの
おまつり広場がおすすめです。
宮入参拝を済ませた町神輿で
埋め尽くされるおまつり広場は
パワーに満ち溢れた
活気のある祭りらしい光景です。
神田祭では
神輿や曳き物が
神田明神を目指して
やってくるので
神田祭を満喫するならば
神田明神周辺が
一番のおすすめスポットでは
あるのですが
周辺には多くの屋台が
出店されることもあり
大変な混雑を起こします。
これぞ祭り!という
熱い雰囲気を味わいたいなら
混雑も覚悟の上で
神田明神周辺を
おすすめします。
神田祭の見どころ

本祭の年には
様々な祭事が行われますが
中でも注目の2大イベントが
先程からご紹介している
神幸祭と神輿宮入です。
この二つのイベントは
5月15日の例大祭の前の
一番近い土日に行われます。
神幸祭では
3基の鳳輦(ほうれん)と
神輿を中心に
総勢300人にも上る祭礼行列が
氏子の町を行進します。
神田明神の氏子は108町あり
その約30kmにも渡る地域を
朝から夕方まで掛けて巡行します。
朝8時過ぎに神社を出発し
神社に戻るのは
19時にもなるとされ
まさに1日掛かりの
大イベントです。
平安時代の衣装をまとった
神社の方々を始めとする行列は
途中、氏子神輿や曳き物などが加わり
数万人規模の大行列に膨らみます。
神田祭最大の見どころとも言える
人気のイベントです。
また、翌日に行われる
神輿宮入は
神田祭のメインイベントとも言える
目玉行事です。
神田祭の中で
一番多くの人出があるのも
このイベントで
神幸祭に続き
凄まじい盛り上がりを見せます。
前日の神幸祭が
優雅なイメージであるのに対し
神輿宮入は熱気に満ち溢れた
迫力のある催しと言えます。
神輿宮入では
凄い数の町神輿が
途絶えることなく
境内に入っていきます。
一日中神輿の宮入りが続く
その光景は
熱気に満ち溢れた
神田祭の大きな見所と
言えるでしょう。
最後に
神田祭は
地元の人に熱愛されている
素晴らしい祭りですね。
その熱気と迫力溢れる
壮観な光景は
一度は見ておくべき
日本の祭りの姿だと思います。
ふんどし姿の担ぎ手からは
江戸っ子の粋な心意気を
感じます。
さすがは
日本三大祭りの一つ。
開催が2年に一度しかないので
注意が必要ですが
ぜひ、機会を見つけて
訪れてみたい祭りです。
神田明神のお守りの種類と効果についてはこちらの記事をどうぞ!