みなさんは
神社に参拝する際の
服装について
普段から意識して
気を付けていることは
ありますか?
日本に住んでいれば
神社に参拝する機会も
年に何度かはありますよね。
実は神社参拝には
ちゃんとした作法や
服装マナーがあるのです。
お出掛けだからといって
ただオシャレをするのではなく
大人として
日本人として
正しいマナーを身に着けて
おきたいですよね。
そういう作法やマナーは
案外教えてもらう機会もなく
今まで何も考えずに
参拝してきたという方も
多いのではないでしょうか。
そこで今回は
神社参拝の服装マナーについて
ご紹介したいと思います。
神様に失礼のないように
それに相応しい服装選びが出来る
かっこいい大人になってみませんか?
神社参拝の正装

神社を参拝に訪れるのは
1年の初めか人生の節目など
大切な時が多いと思います。
神社の参拝には
初詣のように
拝殿前の賽銭箱にお賽銭を入れて
柏手(かしわで)を打ち参拝する
一般参拝(社頭参拝とも言う)と
七五三や厄除けなどのように
初穂料を納め祈祷をお願いして
拝殿に上がって参拝する
正式参拝(昇殿参拝とも言う)の
2種類があります。
一般参拝の場合は
正装までする必要はなく
常識の範囲内であれば
大抵は問題ありません。
ただ、正式参拝となると
そうはいかず
最低限、クリアしておかなければならない
服装マナーがあります。
参拝時の服装選びに困った時
まず、覚えておけば助かるのは
やってはいけない事です。
タブーをしっかりと頭に入れておけば
それさえ避ければ
大抵の事はクリアできます。
ということで、ここでは
これだけは守っておきたい
タブーの服装について
ご紹介しておきましょう。
まず一つ目は
露出の多い服装は避けること。
夏場は特に
どうしても露出が多くなりがちですが
必要以上に露出の多い服装
具体的に言うと
肩の出るキャミソールや
タンクトップ
オフショルダーの服
また、ミニスカートやホットパンツ
サンダルなど足や足元の露出にも
注意が必要です。
冬場に気を付ける服装は
革製のミニスカートや網タイツ
ブーツもふさわしくはありません。
2つ目は
だらしない服装はしないこと。
休日に家で寛いでいるような恰好
具体的に言うと
ジャージや部屋着
ダメージ加工のある服などは
神様に対して失礼にあたります。
3つ目は
派手な色使いや装飾品は避けること。
カラフルな色使いの服や
奇抜なプリントが施されたシャツなど
また、キラキラした装飾のついた
バッグやアクセサリーも
相応しくはありません。
大きくわけて
以上の3点に注意しておくと
いいでしょう。
こだわるべきは
オシャレではなく
また、目的も遊びではない
ということさえしっかりと
認識しておけば
大丈夫です。
神社参拝時の女性の服装
では、女性の場合
どんな服装が相応しいのかを
具体的にご紹介しましょう。
一般参拝の場合は
先ほどのタブー3点を
守っておけば
スーツほどかしこまる必要も
ないと思います。
しかし、正式参拝となると
少し変わってきます。
正式参拝は
普段は立ち入ることのできない
神域に昇殿し参拝するということです。
スーツを義務付けられている
場合もありますが
そうでなくても正装が基本です。
スーツもしくは
冠婚葬祭用の服が
良いでしょう。
派手でなければ
ワンピースでも大丈夫かと
思いますが
丈の短いものや
落ち着きのない感じのものは
避けましょう。
そして、足元にも配慮が必要です。
濃紺や黒であれば良いと思いますが
神社は石畳や石段も多いので
歩きにくさも考えて
ハイヒールは避けた方が良いと
思われます。
また、装飾品にも
注意する点があります。
ベルトや鞄、アクセサリーなども
パーティーに行くような
キラキラしたものは避け
身に着けるならば
大人らしい落ち着きのあるものに
しておきましょう。
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神社参拝時の子供服

子どもの正式参拝の場合は
就学児に関しては
制服で問題ありません。
また、学校に制服がない場合や
未就学児の場合には
入学式や七五三で
着用できるような
落ち着いたフォーマルが
オススメです。
最近の子ども服は
デザイン性が高く
ステージ衣装風なものも
多く販売されいてますが
参拝の目的を考慮して
派手なものよりも
シンプルなデザインのものを
選びましょう。
また、七五三の正式参拝の場合は
男女とも基本的には和装です。
男の子の場合は
羽織袴が基本のスタイルです。
成長のお祝いに
大人の礼儀を模した
袴を身に着ける儀式とも
言われており
服装には気を付けたいところです。
また、女の子は
着物ですが
3歳の場合は
着物に袖の無い
被布(ひふ)を着用し
7歳で初めて付紐をとり
帯を締めて一人前の
着付けをする
「帯解きの儀」を行い
振袖に変わります。
最近の七五三事情を見ると
洋装での参拝も多く見かけます。
絶対に
和装でなければならないという
決まりはありませんので
もちろん洋装でも大丈夫です。
ですが着物は、世界に誇れる
日本の伝統文化です。
洋服文化の強い現代では
中々身に着ける機会もないですよね。
この機会にぜひ
和装を身に着けていただきたいという
思いもあります。
七五三は
子どもにとっても家族にとっても
記念に残る大きなイベントです。
素敵な思い出作りの一つとして
着物を着て、家族で写真を残すのも
素敵ですね。
神社参拝時のネクタイの色
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男性の場合は
スーツに白シャツ
ネクタイ、黒の革靴が
一般的です。
女性ほど、服装に困ることは
少ないでしょう。
全体的に紺や黒、グレーなど
派手な色でなければ
大丈夫です。
そして、ネクタイは必ず
着用しましょう。
ネクタイの色については
絶対にこれでなくてはダメという
はっきりとした線引きがなく
そこが逆に難しい所ではあるのですが
色々と調べた結果では
やはり派手なものではなく
落ち着いた色合いのものが
無難とのことでした。
色使いデザイン共に
ファッション性を重視した
ものは避けた方がいいでしょう。
グレーやモノトーンなど
落ち着いた雰囲気のものが
オススメです。
お祝い事である場合は
黒はタブーで
逆に白やシルバーグレーなど
お祝いに相応しい色が
好ましいです。
白は穢れの無い色で
神聖な神前でも
好まれる色なのだそうです。
神社参拝時の夏服について
先ほど
露出の多い恰好はタブー。
というお話をしましたが
では、暑い夏の場合には
どのような服装で参拝すると
良いのでしょうか。
やはり、いくら暑いからと言っても
露出の高い服装は
避けた方がいいでしょう。
サンダル、裸足も厳禁です。
靴下を持参しておくなどして
おきましょう。
肩やつま先を見せることのないように
気を付けましょう。
正式参拝の場合も同様に
夏だからと言って
シャツとネクタイだけにしたり
また、ネクタイを付けなかったり
ということは避けるべきです。
基本的には
年間を通して
ラフな格好はタブーと
言うことです。
最後に
いかがでしたでしょうか。
ご紹介したのは
一般的な神社の場合です。
ほとんどの場合は
服装についてそこまでの
細かい指示はなく
参拝する側の気持ちと
礼儀の問題としての
マナーとなります。
中には
服装が細かく指定されていて
服装や振る舞い次第では
参拝を断られる
格式高い神社もあるようです。
時には
“常識の範囲内”という言葉が
一番難しいと感じることがあります。
自分の感覚が本当に正しいのか。
自分のしている事は本当に
常識の範囲内なのか。
そんな時
ちょっとした知識があれば
慌てたり迷ったりすることなく
落ち着いて振舞うことができますね。
大切なのは”気持ち”だと
私は思います。
ただ、ご利益をいただきに行くだけではなく
神様に願いを聞いていただく。
ということに対しての
感謝と敬意の気持ちを大切に。
神様の近くに行くという認識さえあれば
自ずと身についてくるものなのかも
しれません。
神様に対しての礼儀をわきまえた
素敵な大人になりたいですね。
神社の参拝作法についてはこちらをどうぞ。
