神社参拝の作法を詳しく解説(動画付き)鈴や願い事についても

1年の初めや様々な人生の節目に
神社を参拝することは
日本人ならば子どもの頃から
誰しも経験することですよね。

ですが、正しい参拝作法
知るきっかけって
中々ないと思いませんか?

私はそうなのですが
子どもの頃から親や周りの人の
見よう見まねで続けてきた
気がします。

そこで今回は
神社参拝の正式な作法について
ご紹介したいと思います。

神社の参拝方法には
実はちゃんとした作法があって
なかなか奥が深いですよ。

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お手水の手順と由来

まずはこちらの動画をご覧ください。

神社を参拝する際の
とても大切な作法の一つとして
お手水があります。

お手水は
参拝前に手や口をすすいで
身を清めるための水で
“てみず”又は”ちょうず”
読みます。

大抵の場合は
鳥居をくぐった近くに
手水舎があり
そこで身を清めてから
参拝するというのが
正しい作法です。

元来は
周辺を流れる清流や湧水で
身を清めることを指していた

そうですが
現代の水質汚染の為に
美しい水の確保が困難となり
それに代わる物として
手水舎が併設されるように
なったと言われています。

私はそうだったのですが
幼い頃、親に連れられて神社に行くと
真っ先に手水舎に駆け寄って
冷たい水を触って遊んでいました。

今考えると
とても失礼なことをしていたのだと
反省ばかりです。

では、お手水の正しい手順について
ご紹介しておきましょう。

手水舎に来たら
まず、手拭きを用意し
右手に柄杓を持ち
左手から洗い清めます。

次に柄杓を持ち替え
右手を清めます。

そして次に
再度右手で柄杓を持ち
左の手のひらに水をためて口を清め
左手で口元を隠しながら
静かに吐き出します。

この時、柄杓に直接口を付けたり
音を立てて口をすすぐことは

けしてしてはなりません。

最後に
柄杓を清めるための左手を
再度清め
柄杓を縦にして
持ち手の部分に残った水を流し
元の位置に戻します。

普段何気なく
立ち寄っていましたが
これだけのちゃんとした作法
あるのですね。

参道の歩き方と鳥居のくぐり方

普段、何気なく歩いている
参道や鳥居ですが
実はここにも大切な作法が
あります。

神社を参拝する際に
まずは鳥居に出会いますよね。

鳥居は
神域への大切な入り口です。

神様を敬う気持ちを込めて
一礼してからくぐります。

そして、所説ありますが
参道は真ん中を歩かず
左端を歩くという説があります。

というのも
参道の真ん中は
正中と言われ
神様の通り道とされていて
真ん中を歩くのは
避けるべきだという考えが
あるからです。

また、参道はどこを歩いても
かまわないけれど
真ん中を通ったり横切ったりする場合は
軽く一礼してからという作法もあります。

どちらにしても
参道の先に神様が
いらっしゃるということを
意識して歩くことは
敬意を表すという意味では
素晴らしいことであると思うので
どちらが正しくて
どちらが間違いということはないと
私は思います。

拝殿前での拝礼、鈴の鳴らし方、願い事

次に拝殿前での作法についてです。

まずはこちらの動画をご覧ください。

これまたお恥ずかしい話ですが
私が子どもの頃には
お賽銭を投げ込んだり
鈴を鳴らしたりするのが楽しくて

作法など考えずに
やり過ごしてきたことの一つです。

では、正しい作法について
ご紹介しておきましょう。

まずは神前に進み
姿勢を正します。

そして、賽銭箱に賽銭を入れて
鈴があれば鳴らします。

再度姿勢を正し
二拝二拍手一拝の作法
参拝します。

この作法
私の所では
ニ礼二拍手一礼の作法
言うのですが
再拝二拍手一拝の作法とも
言うようですね。

礼は
90度近く腰を折り曲げ
神様に敬意を払う意味でも
深く頭を下げましょう。

そして、胸の前で2回拍手をし
再度深く一礼します。

拍手には
邪気を祓ったり
神様を呼び出すという意味

込められているそうです。

願い事はこの後に
神様に静かに申し上げましょう。

願いと言っても、
「収入が増えますように」「結婚できますように」
「健康でありますように」とか現実的なご利益でも
もちろんかまいませんし神様は受けってくれると思いますが
できることなら日常の感謝をまずはしてみてはいかがでしょうか。

また、これから私はこういうことをします。
という発願をするのもいいかと思います。

そうすることによって
神様に頼りきりになるのではなく
人間としても最大限できることはやってみる
ということになり神様もご利益を出しやすく
なるのではないでしょうか。

いずれにしても
心を込めて
しっかりと参拝すること

大切ですね。

絵馬について

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受験や何かを叶えたい時に
絵馬を書いた経験のある方も
多いのではないでしょうか。

そもそも絵馬とは
どういうものなのか。
何故馬なのか。

何も考えずに
ただ願い事を書いていました
言われてみれば不思議ですよね。

そこで、絵馬の由来について
調べてみました。

古来の日本で馬は
神馬(しんめ)として
神聖視されていたそうです。

神馬とは
神様の乗り物という意味
祈願や祭事の際には
神様の降臨を願い
本物の馬が奉納されていました。

しかし、本物の馬は
送る側には高価すぎ
送られる側には
世話や設備などに大変な苦労がかかる。

ということで
平安時代の辺りから徐々に
馬の描かれた絵で
代用されるようになった

言われています。

現代では
庶民にとっても身近な物となり
受験シーズンなどには
多くの学生たちが
絵馬に願いを込める姿
よく見かけますね。

絵馬には
書き方や奉納の仕方にもルール
あるようです。

願い事は裏側に
消えないペンでしっかりと書く。

願い事は一つだけを具体的に
叶った形の言い回しで書く。

そして、絵馬を奉納させて
いただいた神社には
必ず参拝すること。

などです。

また、願いが叶っても
叶わなくても
願いを聞いていただいたお礼を
言いに行きましょう。

昇殿参拝の服装

昇殿参拝とは
拝殿に昇殿させていただき
参拝をすること

祝詞奏上や玉串奉奠をして
頂くこともできます。

お宮参りや七五三、厄除けの時
経験された方も
多いのではないでしょうか。

普段の参拝より
少し特別な参拝の時には
衣装にもマナーがあります。

簡単に言うと
ラフな格好や派手な格好
露出の多い格好は
タブー
ということです。

具体的には
ジーンズやミニスカート
色使いのカラフルなものや
キャミソール、サンダル
などは
避けた方が良いでしょう。

ご利益をいただく上での
礼儀として
ある程度の正装をしていく事を
オススメします。

では、どのような服装が
ふさわしいのか。

男性の場合は
スーツ。

白いシンプルなシャツが無難で
ネクタイは必須です。

足元は黒の革靴がいいでしょう。

女性の場合も
スーツや冠婚葬祭向けの服が望ましく
丈の短いワンピースや
色の派手なものは避けた方が
いいようです。

また、靴も黒のヒール靴
ヒールの高いものは避けましょう。

普段の参拝では
そこまで気にする必要はありませんが
少し特別な場面では
上記のような服装マナー
知っておくと安心ですね。

神様に対して
失礼のないように。

大人としての礼儀の一つとして
身に着けておくといいですね。

昇殿参拝の玉串料

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玉串料とは
神社や神職へ渡す
お祓いや祈祷の謝礼の事です。

熨斗袋の表書きには
御玉串料と書くのが主流で
その他にも御初穂料や御礼
御神饌料
と書くこともあるようです。

謝礼としての相場ですが
目的の内容によって異なりますが
神社によっては
決められているところもあるそうなので
まずは事前に確認をとること
オススメします。

一般的な相場としては
個人での参拝の場合は
5,000円~
が大半のようで
企業の場合は
10,000円~が多いようです。

また、祈祷を受ける人数や
状況によっても異なります
ので
あくまで目安として
考えて下さいね。

昇殿参拝の玉串奉奠について

玉串奉奠(たまぐしほうてん)とは
榊の枝に紙垂をつけた玉串を
心を込めて神に捧げるという
昇殿参拝の大切な儀式です。

まずはこちらの動画をご覧ください。

ここでは慶事の場合をご紹介しますが
仏事の場合では
仏式で言うお焼香にあたります。

では、玉串奉奠の手順について
ご紹介しておきましょう。

まず神職または巫女さんから
玉串を受け取ります。

この時、右手で榊の根元を持ち
左手は下からそっと添えます。

そのまま祭壇に進み
姿勢を正して一礼。

次に、玉串を右に回転させ
根元が手前にくるようにします。

玉串が縦になったら
右手を先端にずらし
再度右方向に回転させ
今度は祭壇に根元を向けます。

その状態で
玉串を祭壇に奉納します。

一歩下がって姿勢を正し
二拝二拍手一拝の作法で
参拝をして終了です。

言葉で書いても
わかりにくいですよね・・・

私も、玉串奉奠
何度経験しても緊張します。

どっちに何回回すんだったけ?
なんて、毎回あたふたするのも
格好悪いので
この機会に、しっかりと知識を
身に着けておこうと思います。

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最後に

神社を参拝することは
日本人ならではの
とても素敵な伝統です。

正しい心得や作法をわきまえて
心静かに手を合わせれば
今まで何気なく参拝していたことが
とても特別で大切に感じられるはず。

そして、色々な作法をご紹介してきましたが
それをわきまえた上でも
一番大切なのは
やはり、敬う気持ちや感謝の気持ち
なのだと思います。

そういう作法や礼儀をしっかりと
身に着けている人は
日本人としても、大人としても
とても素敵ですね。

日本ならではの大切な伝統
正しく後世に伝えていける
そんな素敵な大人に
私もなりたいと心から思います。

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