古都の街並みや
歴史ある寺社仏閣など
観光色イメージの強い京都。
ですが、観光地を少し離れると
美しい自然いっぱいの
山々がたくさんあることを
ご存知ですか。
そこで今回は
初心者や子どもにもおすすめの
京都の登山スポットについて
ご紹介します。
京都の美しい街並みを
山の上から楽しむ。
自然と歴史に触れながら。
京都ならではの
情緒ある山歩きを
ぜひ、楽しんでみて下さいね。
大峰山

この山は
醍醐山の南側
宇治田原町にあります。
山頂付近には
天智天皇の第7子の
広い馬場跡があり
施基皇子ゆかりの山と
言われています。
大峰山の山頂には
三角点があり
周辺は木々に囲まれており
残念ながら、見晴らしは
期待できません。
しかし、山頂付近にある
大きなドコモアンテナからは
木々の間に鷲峰山や
宇治田原の里を眺めることができます。
大峰山自体が低山で
あることもあって
荒木山と一緒に
登るルートなどが
一般的のようです。
宵待橋から弘法水を経て
荒木山へ登り
荒木山から大峰山山頂へ。
下りは、林道を歩いて
高尾から登りと同じ道へ
戻るコースです。
登りの途中には
弘法大師の霊泉があり
多くの人が水を汲みに
来るそうです。
また、弘法水を過ぎて
2分ほどの場所にある
墓地は展望がよく
生駒山や愛宕山を眺める
ことができます。
大峰山、荒木山とも
山頂は展望が無いので
美しい景気を見たいなら
ここがオススメのスポット。
また、下山の途中には
古い神明神社があり
参拝した後、参道を降りると
登山時に通った道と合流でき
再び弘法水を通って
下山することができます。
コースが比較的単純であるので
初心者にもオススメです。
大峰山は展望の美しい山では
ありませんが
登山道、距離ともに
歩きやすい山ですので
初心者が挑戦してみるには
優しい山かもしれません。
途中、所々で
歴史を感じるスポットにも
出会えるのでそれもまた、楽しみですね。
☆山名 大峰山
☆標高 506m
☆所要時間 約4時間
☆その他詳しくはこちらでご確認下さい。
鷲峰山
この山は
じゅうぶさんと読み
京都府の東南部に
位置する山です。
修験道の山として有名で
近畿百名山にも
選ばれています。
木更津の支流である
和束川から登山口が始まり
丘陵部の茶畑からは
展望が抜群です。
歩き初めから急勾配で
あるため、脚への負担には
注意が必要です。
山頂部の金胎寺は
修験道の地であり行場があります。
時間制限はありますが
行者巡りは
一般にも公開されていて
体験することができます。
行者巡りは約2時間の道のり。
狭い岩場や鎖場があり過酷。
難易度は高めだと
言えるでしょう。
しかし、霊験あらたかな
スポットに触れながら
過酷なルートを乗り越えて
行くことで
修行を克服したかのような
達成感を味わえることは
間違いありません。
この山の魅力は
そういった部分にあるのでは
ないでしょうか。
また、鷲峰山には
アカマツやブナなどの
原生林が多く残り
自然豊かです。
山頂からの眺めも抜群で
比叡山や琵琶湖を
展望することができ
登山者の疲れを
癒してくれます。
標高1,000m以下の
低山ながら
歩きごたえは抜群。
霊峰ならではの
荘厳な雰囲気もまた
心が落ち着いて
いいものですよ。
☆山名 鷲峰山
☆標高 682m
☆所要時間 約4時間
☆その他詳しくはこちらでご確認下さい。
ポンポン山

ポンポン山は
京都市西京区と
大阪府高槻市の
境界にある山です。
個性的な山名については
所説ありますが
山頂に近づくほど
足音がポンポンと響く
ことから
通称ポンポン山と
呼ばれているそうです。
その足音の原因としては
山頂近くの石灰岩の
切り出しが影響しており
地下に鍾乳洞があり
音が響いている。
もしくは、山の地層の中に
空洞があるのではなど
これまた諸説あります。
登山道は
東海自然歩道が
続いているため
歩きやすく
道に迷うことも少ないため
初心者や子どもにも
オススメの山です。
また、低山ながら
山頂からの眺めが良く
到達した時の
達成感も大きい山です。
登山道は自然林が
美しく、その中でも
「高槻の古木」と呼ばれる
大木は、思わず足を止め
見上げてしまうほど。
心落ち着く杉林が続き
360°開けた山頂へ。
山頂からは
京都市内や奈良方面が一望でき
双眼鏡を持参しておけば
京都タワーや東寺などの
街の景色まで眺める
ことができるそうです。
山頂にはベンチやテーブルも
あるので、ゆっくりと疲れを
癒せますよ。
美しい杉林の
緩やかな傾斜を
のんびりと自然を
感じながら歩く。
ハイキングや
登山デビューには
ぴったりの山です。
☆山名 ポンポン山
☆標高 679m
☆所要時間 約3時間15分
☆その他詳しくはこちらでご確認下さい。
大江山

この山は
丹後半島の付け根に
位置し、与謝野町
福知山市、宮津市に
またがる連山です。
酒呑童子伝説で知られ
雲海の名所としても有名です。
平成19年には
丹後天橋立大江山国定公園
として国定公園に指定され
新・花の百名山にも
選ばれています。
山頂は高原的で展望も良く
登山口近くにある
鬼嶽稲荷神社の境内は
ブナの原生林で
植生も非常に豊かです。
大江山へは
マイカー登山が主流で
鬼嶽稲荷神社付近の駐車場に
車を置いて、奥の登山口から
約40分の登山となります。
最初は細道ですが
徐々に道幅も広くなり
急勾配の木の階段が続きますが
それもやがて緩くなります。
山頂からは
福知山の三岳山を
目の前に望むことができます。
登山口の神社近くには
鬼嶽不動尊や不動の滝
天岩戸などの名所も
点在しているので少し足を伸ばして
それらを巡るのも楽しいですね。
大江山は鬼退治伝説の山。
伝説に思いを馳せながら
ゆっくりと登山道を歩くのもいいですね。
☆山名 大江山
☆標高 832m
☆所要時間 約1時間10分
☆その他詳しくはこちらでご確認下さい。
大文字山

大文字山は
京都市左京区にあり
京都の夏の風物詩
「五山の送り火」で
有名な山です。
「五山の送り火」の
陰に隠れがちですが
実は、大文字山
登山やハイキングにも
ぴったりの山なんです。
約1時間程度で
登ることができるので
ハイキングやトレッキング
また、登山デビューには
オススメです。
様々なルートから
入山が可能ですが
最も一般的なのは
銀閣寺ルートと呼ばれるコースです。
登山道も整備されているので歩きやすく
初心者や子どもにも
優しいルートとなっています。
登山口は
世界遺産銀閣寺。
銀閣寺の趣のある参道を
歩き、登山口へと向かいます。
途中、急坂が数カ所あり
登山感を味わうのにも
いい汗をかくのにも
適度な環境です。
登山口から約30分の道のりで
あの有名な”大”の文字の部分に
辿り着きます。
遠目に見るのと違い
間近で見る大の字の
大きさにびっくり。
遠くから見ることを考えて
設計されたかと思うと
これを作った昔の人たちの
技術の高さに感動します。
そしてこの場所からは
京都市内を一望することができ
達成感は抜群。
せっかくなので
大の文字の最上部へ。
ここまでくれば
眺めはさらに絶景です。
食事をしたり
記念撮影をしたり
多くの人で賑わっていますよ。
銀閣寺から始まり
大文字の火床まで
標高は低くても満足感はたっぷりの
登山が楽しめそうですね。
☆山名 大文字山
☆標高 466m
☆所要時間 約2時間
☆その他詳しくはこちらでご確認下さい。
鴻応山

この山は、こうのやまと読み
亀岡市西別院町と
大阪府豊能郡豊能町との
境にある山です。
コウノトリが生息して
いたことから
この名前がついたそうです。
亀岡市西別院小学校では
1年生の入学祝いを兼ねて
全校生徒が助け合いながら登る、
鴻応登山が恒例と
なっていたそうです。
そのことからも
初心者や子どもにも
挑戦しやすい山であると
いうことがわかります。
標高が678mと言っても
登山口となっている
寺田集落地点で
440mあるので
実質の標高差は
240mしかない登山となります。
寺田登山口から
牧コース分岐を経由して
主尾根方面へ
主尾根より頂上を目指し
同じコースで下山してくる
という比較的簡単なルートです。
山頂からは
落葉樹の枝の間からの
展望となるので
見晴らしは期待できませんが
初心者や子ども連れの登山には
経験や練習も兼ねて適している山だと
思います。
☆山名 鴻応山
☆標高 678.9m
☆所要時間 約2時間
☆その他詳しくはこちらでご確認下さい。
八ヶ峰

この山は
京都府南丹市と
福井県大飯郡おおい町との
境にある山です。
標高400mから頂上にかけて
アカマツ林が見られ
その他様々な植物が
群生している雑木林は
森林浴やハイキングに人気です。
ハイキングコースも
複数整備されていますが
京都側からならば
八原登山口から知井坂を経て登る
コースがよく利用されています。
登り始めは
急な斜面ですが
ジグザグに歩くので
見た目以上に緩やかな
道が続きます。
山頂からは
能登、加賀、越前、近江
丹波、丹後、山城、但馬の
八国が望める。
ということが、その名の
由来となっているようで
山頂は360°のパノラマ。
天気が良ければ眺望は抜群です。
自然豊かな登山道は
木々に覆われて
木漏れ日に癒されます。
京都府側の麓には
美山町自然文化村があり
大浴場と露天風呂のある温浴施設で
のんびりと登山の疲れを
とることもできます。
自然が多く癒しの登山道。
頂上からの眺めも抜群。
初心者にも優しく
充実感もたっぷり味わえそうな山ですね。
☆山名 八ヶ峰
☆標高 800.1m
☆所要時間 約3時間
☆その他詳しくはこちらでご確認下さい。
最後に
いかがでしたでしょうか。
こうして色々な山を知るたびに
登山っていいな~って
思いますよね。
京都は歴史ある美しい街。
歴史に触れながら山を歩き
頂上からは美しい京都の街並みを
観賞する。
体を動かすことももちろんですが
その情景に浸ったり
歴史に思いを馳せたりと
情緒豊かな登山が楽しめそうですね。
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